冬ゴルフで手が冷たくなるのは、寒さで手先の血管が縮み、流れる血液が減るためです。対策の柱は3つです。手首と首を冷やさないこと、打つとき以外は両手を入れるミトン型のハンドウォーマーで手を包むこと、冬用の両手グローブに替えること。カイロは手を温めるためだけに使い、ボールには使いません。この順番で揃えれば、最終ホールまで握りやすさを保てます。
結論早見表
| 疑問 | 答え |
|---|---|
| なぜ手がかじかむ? | 寒さで手先の血管が縮み、手に流れる血液が減るため。風や汗・雨の濡れがあると冷えが進みます。 |
| 今日からできる対策は? | 手首・首を温める、打つ直前までミトンで手を包む、濡れたグローブはすぐ替える。 |
| グローブは両手用がいい? | 両手に着けてもルール上の問題はありません。冷えやすい人は冬だけ両手用にするのが現実的です。 |
| カイロでボールを温めてもいい? | いけません。性能を故意に変えた球で打つと、競技では失格になります。 |
| カイロで気をつけることは? | 肌に直接当てない、押しつけない。心地よい温度でも低温やけどの原因になります。 |
冬ゴルフで手が冷たくなる原因
まず、なぜ手だけがこれほど冷えるのかを押さえておきましょう。原因がわかると、どこを温めればいいかがはっきりします。

手先は体の中でもいちばん冷えやすい場所です
寒さで手先の血管が縮み、血の巡りが減る
体は寒さを感じると、自律神経の働きで手足の先の血管を細くします。体の中心の熱を逃がさないための仕組みですが、そのぶん手に流れる血液が減り、指先の温度が下がります。これが「かじかむ」状態です。指の感覚が鈍くなり、グリップを強く握りすぎたり、逆に緩んだりしやすくなります。
手首・首から熱が逃げている
手首・首・足首の「3つの首」は皮膚が薄く、太い血管が通っているため、外の空気の影響を受けやすい場所です。袖口が開いていて手首が冷えると、そこを通る血液が冷やされたまま手に届きます。グローブだけ厚くしても冷えが取れない人は、手首が出ていないか確認してください。
ゴルフならではの冷える場面
ゴルフは冷えやすい条件がそろっています。カート移動で風を受ける、ティーイングエリアで前の組を待つ、冷たいグリップを素手やグローブで何度も握る。さらに、汗や雨、朝露でグローブが湿ると、濡れた部分から熱が奪われていきます。
たばこも手先を冷やす
たばこに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があり、手先の血の巡りを悪くします。ラウンド中の喫煙が習慣になっている人は、それだけで手が冷えやすい状態になっています。
今日からできる対処法
道具を買い足す前に、次のラウンドからすぐできることがあります。どれも手間はかかりません。

打つ前に手を動かして血の巡りを戻します
手首と首を先に温める
ネックウォーマーを着け、インナーは袖口が手首まで届く長袖を選びます。手首が隠れるだけで、手に届く血液が冷えにくくなります。貼るカイロを使うなら、肌ではなく衣類の上から、背中や腰に貼ると体の中心から温まります。
打つ直前まで手を包んでおく
手が冷えるのは、打っている時間よりも待っている時間です。ティーショットを待つ間、カートで移動する間は、ミトン型のハンドウォーマーやポケットに両手を入れて温めておきます。グローブを外さずに入れられるタイプなら、出し入れの手間もありません。
グローブは2〜3組持っていく
湿ったグローブは冷えのもとです。ハーフごと、あるいは濡れたと感じた時点で乾いたものに替えます。替えはポケットではなく、カートのバッグなど濡れない場所に入れておきましょう。
指と腕を動かして血を巡らせる
アドレスに入る前に、手のグーパーを10回ほど繰り返し、腕を大きく回します。手先に血液が戻り、指の感覚がつかみやすくなります。素振りの回数を少し増やすのも効果的です。
温かい飲み物を持っていく
保温ボトルに温かいお茶などを入れておくと、待ち時間に体の内側から温められます。ボトルを両手で包めば、手も一緒に温まります。
防寒グローブの選び方
手の冷えがつらい人は、冬だけでもグローブを見直す価値があります。選ぶときのポイントは次の4つです。

冬は両手用を2組以上用意しておくと安心です
冷えやすい人は両手用にする
ゴルフグローブを両手に着けることは、ルールで禁止されていません。片手だけ素手だと、その手から冷えていきます。寒さのなか無理に片手でプレーしても、結局は握った感覚が鈍ってしまいます。冷え性の自覚がある人は、冬だけ両手用に切り替えてみてください。
ゴルフ用として売られている冬用モデルを選ぶ
ショットで使う手袋は、用具規則に合った「単純な手袋」であることが前提です。スキー用や作業用の厚手の手袋は、規則に合わない可能性があります。仲間内のラウンドでも、コンペや競技に出る人はゴルフ用の冬用グローブを選んでおくと迷いません。
保温・防風・撥水の3つを確認する
裏起毛などの保温素材に加え、手の甲側が風を通しにくいもの、雨や朝露をはじく撥水加工があるものを選びます。手のひら側は滑りにくい素材かどうかもチェックしましょう。
サイズはぴったり、丈は手首まで
大きすぎるとクラブの中で手が滑り、きつすぎると手を締めつけて血の巡りを悪くします。普段のグローブと同じサイズを基準に、試着できるならこぶしを握って指先が突っ張らないか確かめてください。手首まで覆う丈があると、袖口との間から冷気が入りにくくなります。
| タイプ | 向いている人 |
|---|---|
| 冬用 片手グローブ | 寒さはそれほど苦にならず、右手の感覚を残したい人 |
| 冬用 両手グローブ | 手が冷えやすい人、雨や風の日もプレーする人 |
| ミトン型ハンドウォーマー | どのグローブとも併用でき、待ち時間の冷えを防ぎたい人 |
ハンドウォーマー・カイロの選び方と使い方
グローブだけでは、待ち時間の冷えまでは防ぎきれません。そこで役立つのがハンドウォーマーです。

打つとき以外は手を包んでおくのが基本です
グローブのまま両手を入れられるミトン型
おすすめは、グローブを着けたまま手を入れられるミトン型です。打つ直前まで手を入れておき、アドレスの前にさっと抜けます。左右がつながった筒型と、片手ずつ着けるタイプがあります。両手を同時に温めたいなら筒型、歩きながら使うなら片手ずつのタイプが便利です。
カイロポケット付き・防風・撥水を選ぶ
内側にカイロを入れるポケットがあるものは、中の温度が下がりにくくなります。外側の生地は風を通しにくく、雨や朝露をはじくものが安心です。腰に付けられるベルトや、カートに置いても飛ばされにくい作りかどうかも見ておきましょう。
カイロは「手を温める」ために使う
ポケットにカイロを入れて手先を温めるのは、昔から認められている使い方です。使い捨てでも充電式でも、手を温めるために使う分には問題ありません。注意したいのは、同じポケットにボールを入れておく習慣です。誤解を招かないよう、カイロとボールは別のポケットに分けましょう。
ゴルフ用ハンドウォーマーをAmazonで探すやってはいけないこと
寒さ対策のつもりが、ルール違反やけがにつながる行為があります。次の5つは避けてください。

善意の寒さ対策でも、ボールとクラブは温めないこと
カイロでボールを温めて打つ
「冷えたボールは飛ばないから」と温めるのは違反です。ゴルフ規則4.2a(2)は、こすったり温めたりして性能を故意に変えた球でストロークすることを禁じています。競技では失格になります。
クラブをカイロで温める
規則4.1a(3)では、ラウンド中にプレー特性を故意に変えたクラブで打つことを禁じています。クラブをカイロで積極的に温める行為は、性能を変える意図があるとみなされるおそれがあります。
カイロを肌に直接当てる・押しつける
低温やけどは、心地よいと感じる温度でも起こります。カイロを当てた部分をベルトなどで押さえつけると血の巡りが悪くなり、感覚も鈍って低温やけどを起こしやすくなります。貼るカイロは衣類の上から貼り、同じ場所に長く当て続けないでください。手で握るときも、袋や手袋越しにしましょう。複数のカイロを同時に使うのもやけどの原因になります。
感覚が鈍い状態で温め続ける
糖尿病などで温度の感じ方や血行に障害がある人は、カイロでやけどをするおそれがあり、使う前に医師か薬剤師に相談するよう注意書きでも呼びかけられています。持病のある人は自己判断で使わないでください。
濡れたグローブで我慢する
湿ったグローブは手の熱を奪い続けます。「あと数ホールだから」と我慢せず、替えのグローブに交換しましょう。指が白くなる、しびれが長く続くといった症状があるときは、無理にプレーを続けないことが大切です。
よくある質問
Q. ゴルフで両手にグローブをはめてもルール違反になりませんか?
なりません。両手に着けることはルールで禁止されていません。ただし、ショットで使う手袋は用具規則に合った「単純な手袋」であることが前提です。ゴルフ用として売られている冬用の両手グローブを選べば安心です。
Q. ゴルフ場でカイロを使うのは問題ありませんか?
手を温めるためにポケットへ入れておくのは、昔から認められている使い方です。問題になるのは、カイロでボールを温めてそのボールを打つことです。性能を故意に変えた球でのストロークにあたり、競技では失格になります。クラブを温めるのも避けてください。
Q. グローブとハンドウォーマー、先に買うならどちらですか?
手がかじかんで困っているなら、先にミトン型のハンドウォーマーをおすすめします。打つ直前まで手を包んでおけるので、今使っているグローブのままでも効果を感じやすいからです。そのうえで冷えが残るなら、冬用の両手グローブを足してください。
![Zoom[ズーム]“オシャレ”をもっと](https://fashion-basics.com/wp-content/uploads/2017/02/zoom1.png)










