冬に肩へ落ちるパラパラした細かいフケは、頭皮の乾燥が原因のことが多く、「洗いすぎ」と「熱いお湯」をやめて、アミノ酸系の洗浄成分を使った低刺激シャンプーに替えるのが近道です。ただし、赤みやベタつきを伴うフケは別のタイプの可能性があります。この記事では、見分け方から洗い方、道具の選び方、避けたい習慣まで順にお伝えします。
結論早見表
| 疑問 | 答え |
|---|---|
| 冬にフケが増えるのはなぜ? | 空気の乾燥や暖房、洗いすぎ、熱いお湯で頭皮のうるおいが失われるため。年齢とともに頭皮のうるおいが減ることも関係します。 |
| 乾燥フケの見分け方は? | 白く細かく、パラパラ落ちるのが乾燥フケ。髪の根元にべったり付く、黄色っぽい、赤みがある場合は脂っぽいフケや皮膚炎の可能性があります。 |
| 今日からできることは? | シャンプーは1日1回、お湯は38度前後、指の腹で洗い、3分ほどかけてすすぐ。洗ったらすぐ乾かします。 |
| シャンプーは何を選ぶ? | ココイルグルタミン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNaなど、アミノ酸系の洗浄成分を使った低刺激タイプ。 |
| 皮膚科に行く目安は? | 市販品を2週間使っても改善しない、かさぶたや出血がある、抜け毛が増えたと感じるとき。 |
冬に乾燥フケが増える原因
フケは、頭皮の角層が新陳代謝ではがれ落ちたもので、誰にでも出ます。問題は、その量が増えて肩や襟に目立つようになることです。頭皮の生まれ変わりのリズムが乱れると、フケが大きくなったり量が増えたりします。

暖房の効いた部屋に長くいると、頭皮の水分も失われやすくなります
冬の空気と暖房
冬はもともと空気が乾燥しているうえ、暖房でさらに乾きます。肌が乾燥するのと同じように、頭皮の水分も奪われていきます。エアコンの効いた部屋で長時間過ごす人ほど注意が必要です。
洗いすぎと熱いお湯
寒い時期は熱めのシャワーを浴びたくなりますが、40度以上のお湯は頭皮に必要な皮脂まで流してしまいます。フケを気にして1日に何度も洗う、洗浄力の強いシャンプーを使う、といった習慣も乾燥の原因です。
年齢による変化
加齢によって頭皮のうるおいや皮脂の分泌は減っていきます。若いころと同じ洗い方、同じシャンプーを続けていると、40代以降は「洗いすぎ」になりやすいのです。
まずは見分ける。乾燥フケか、脂っぽいフケか
フケは大きく「乾性フケ」と「脂性フケ」の2種類に分かれ、対処法が違います。シャンプーを選ぶ前に、自分のフケがどちらに近いかを確認しましょう。

髪をかき分けて、フケの形と頭皮の色を確かめます
| 見るポイント | 乾性フケ(乾燥タイプ) | 脂性フケ(皮脂タイプ) |
|---|---|---|
| 見た目 | 白く細かい、粉っぽい | 大きめで黄色っぽい、湿り気がある |
| 落ち方 | パラパラと肩に落ちる | 髪の根元にべったり付く |
| 主な原因 | 頭皮の乾燥、洗いすぎ、強い洗浄力 | 皮脂の過剰分泌、それをえさに増えるマラセチア菌 |
注意したいのは、脂漏性皮膚炎という皮膚の病気でも、乾いたうろこ状のフケが出ることがある点です。地肌に赤みがある、かゆみが強い場合は、乾燥だけが原因とは限りません。後半の「やってはいけないこと」で受診の目安もまとめています。
今日からできる対処。洗い方と乾かし方
乾燥フケは、毎日の洗い方を変えるだけでも変化が出やすい悩みです。道具を買う前に、まず今夜のシャンプーから見直しましょう。

お湯は38度前後。少しぬるいと感じるくらいが目安です
1. お湯は38度前後にする
シャワーの温度は38度前後に設定します。少しぬるいと感じるくらいがちょうどよい温度です。シャンプーの前に、このぬるま湯で髪をかき分けながら頭皮を直接流す「予洗い」をすると、汚れが浮いてシャンプーで落としやすくなります。
2. 泡立ててから、指の腹で洗う
シャンプーは頭皮に直接つけず、手のひらで泡立ててからのせます。洗うときは指の腹を使い、爪は立てません。爪でこすると頭皮が傷つき、炎症や乾燥の原因になります。
3. すすぎは3分かける
すすぎ残しは頭皮への刺激になり、乾燥やフケにつながります。3分ほどかけて、生え際、襟足、耳の後ろまで丁寧に流しましょう。
4. 洗ったらすぐ乾かす
頭皮が濡れたままだと雑菌が増えやすく、頭皮の生まれ変わりが乱れて乾燥を招きます。タオルで水気をしっかり取ってからドライヤーを使うと、乾かす時間が短くなり、熱のダメージも抑えられます。ドライヤーは髪から10センチ以上離し、同じ場所に長く当てないようにします。
5. シャンプーは1日1回まで
朝も夜も洗っている人は、夜の1回に絞りましょう。頭皮は本来皮脂の多い場所なので、1日1回の適切なシャンプーをしていれば、フケが出るほど乾燥することはあまりありません。
40代向け、冬の低刺激シャンプーの選び方
洗い方を整えたら、次はシャンプーです。乾燥フケに悩む40代の男性は、「よく落ちる」より「落としすぎない」を基準に選びます。

ボトル裏の全成分表示で、洗浄成分の名前を確かめます
洗浄成分は「アミノ酸系」を選ぶ
ボトル裏の全成分表示を見て、ココイルグルタミン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNaといったアミノ酸系の洗浄成分が使われているかを確認します。一般的な高級アルコール系のシャンプーに比べて洗浄力がおだやかで、必要な皮脂を残しながら汚れを落とします。
なお、「アミノ酸配合」とうたっていても、洗浄成分がアミノ酸系とは限らず、アミノ酸を保湿成分として加えているだけのこともあります。キャッチコピーではなく、成分名で判断しましょう。
保湿成分が入っているか
セラミドやヒアルロン酸など、うるおいを補う成分が入っているものは乾燥しがちな頭皮に向いています。
「スッキリ系」「皮脂を抑える」タイプは避ける
メンズ向けのシャンプーには、皮脂をしっかり落とす爽快感重視のものが多くあります。頭皮が乾燥しているのに皮脂を抑える力の強いシャンプーを使い続けると、乾燥がさらに進み、症状が悪化することがあります。冬の間だけでも、しっとり系に切り替えてみてください。
脂っぽいフケや赤みがあるなら薬用を
フケがベタつく、地肌が赤いといった場合は、マラセチア菌に働く抗真菌成分(ミコナゾールやピロクトンオラミンなど)を配合した薬用シャンプーが選択肢になります。ただし乾燥フケが中心なら、まずはアミノ酸系の低刺激シャンプーから試すのが無難です。
アミノ酸系の低刺激シャンプーをAmazonで探すシャンプー以外にそろえたい道具の選び方
洗ったあとのケアと乾かし方も、乾燥フケ対策の一部です。シャンプーと合わせて、次の道具を見直しておくと効果が続きやすくなります。

洗ったあとの頭皮にも、顔と同じように保湿をします
頭皮用の保湿ローション
顔を洗ったら化粧水をつけるように、乾燥しやすい頭皮にも保湿を足すと楽になります。選ぶときは、アルコールや香料、着色料などが入っていない低刺激のものを。セラミドやヒアルロン酸、アミノ酸などが配合されたものがおすすめです。髪の根元に塗り、爪を立てずに指の腹でなじませます。
吸水性のよいタオル
タオルでしっかり水気を取れば、ドライヤーを当てる時間が短くなり、熱による頭皮へのダメージを減らせます。ゴシゴシこすらず、タオルで頭皮を押さえるように拭きましょう。
ドライヤーは「離して使える」ものを
髪から10センチ以上離して使うことを考えると、ある程度風量のあるドライヤーのほうが、短い時間で乾かせます。同じ場所に温風を当て続けないことも大切です。
頭皮用の保湿ローションをAmazonで探すやってはいけないことと、皮膚科に行く目安
よかれと思ってやっている習慣が、乾燥フケを長引かせていることがあります。次のことは避けましょう。

改善しないときは、自己判断を続けず皮膚科に相談を
避けたい習慣
- フケが気になって1日に2回以上シャンプーする
- 40度以上の熱いシャワーで頭を流す
- 爪を立ててゴシゴシ洗う、かゆいところを掻きむしる
- 乾燥しているのに、皮脂を落とす力の強いシャンプーを使い続ける
- 髪を濡れたままにして寝る
- 効かないからと、市販の製品を次々に替えて試す
皮膚科に行く目安
フケの原因は乾燥だけではありません。脂漏性皮膚炎や尋常性乾癬など、皮膚の病気が隠れていることもあります。次のような場合は、早めに皮膚科で相談してください。
- 市販のフケ・かゆみ対策の製品を説明書どおり2週間使っても改善しない、または悪化した
- 頭皮にかさぶたや出血がある
- 赤みや湿疹、ただれが新しく出てきた
- 以前より明らかに抜け毛が増えた
皮膚科では診断に合わせて、炎症を抑える外用薬などが処方されます。頭皮は髪があるため、ローションタイプの薬が使われるのが一般的です。
よくある質問
Q. 乾燥フケにも、フケ用の薬用シャンプーは効きますか?
薬用シャンプーに多い抗真菌成分(ミコナゾールやピロクトンオラミンなど)は、皮脂をえさに増えるマラセチア菌が関わる脂っぽいフケ向けの成分です。パラパラした乾燥フケには、洗浄力がおだやかなアミノ酸系シャンプーと洗い方の見直しが基本です。赤みやかゆみが強い場合は、自己判断せず皮膚科で相談してください。
Q. フケが気になるので、朝と夜の2回洗ってもいいですか?
おすすめしません。1日に何度も洗うと、頭皮のうるおいを守る皮脂まで落ちて、かえって乾燥が進みます。シャンプーは1日1回までにして、朝はぬるま湯で軽く流す程度にとどめましょう。
Q. どのくらい改善しなければ皮膚科に行くべきですか?
市販のフケ・かゆみ対策の製品を説明書どおりに2週間使っても変わらない、または悪化する場合は受診の目安です。かさぶたや出血がある、抜け毛が明らかに増えたと感じる場合も、早めに皮膚科で相談してください。
![Zoom[ズーム]“オシャレ”をもっと](https://fashion-basics.com/wp-content/uploads/2017/02/zoom1.png)










