※この記事は3ページ構成です。
冬のスポーツと言えばスノーボード。
最近ではオリンピックの影響もあり以前よりも人気が高まり10代から30代まで幅広く愛されているスポーツです。
ただ、これから始めるにはなかなか勇気が必要だったりそもそもで何から揃えればいいのか、いくらかかるのかと不安要素って多いですよね。
そこで今回は、初めてはじめようと思っている人はもちろん、既にスノーボードファンの人たちのために、知っておきたい基本知識や
オススメの板、ウェアまで一気に紹介しちゃいます!
これさえ見れば基本的な知識は全て抑えることができる教科書のような内容になっております。
是非しっかりと頭に入れてさらにスノーボードを楽しみましょう。
画像出典https://snow.gnavi.co.jp/snolog/salomon_snowboards/snowboard/snowboard/
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目次
1 基本知識
1-1 必要アイテム
1-1-1 板
出典http://sunobo199desuyo.seesaa.net/article/385504474.html
まずは基本中の基本、板(ボード)です。
板選び一つで滑りの質が大きく変わってきます。
しっかりと体に合った板を選び、自分がどんなスタイルで滑るのかによっても選ぶ基準を変えなければいけません。
1-1-2 ビンディング
出典http://ike-teru.com/archives/345
ビンディングとはブーツと板を取り付けるための器具。
このビンディングのサイズや角度、取り付け方によって滑りの質に大きく差が出ます。
1-1-3 ブーツ
出典http://www.transworldweb.jp/snow/snownews/news-gear/hi-standard-vans-snowboard-gear-by-2015/
メインのアイテムとして一番大事ともいわれているブーツ。
正しく選び自分の足に合ったものを選ばないと足を痛めてしまったり滑りの質が悪くなったりと非常に重要な部分となってきます。
1-1-4 ウェア
出典http://www.upsports.jp/brand_23_10_120.html
氷点下の雪山の中で行うスポーツのためまずはデザイン性よりも防寒性を大事にし、しっかり自分を守りましょう。
また、防寒のためにフード付デザインの物を選ぶ事はマスト条件です。
防寒性を保った上でオシャレかつ動きやすいもの、かつオシャレなものを選びましょう。
1-1-5 帽子
出典http://scorpion-headwear.com/item/snow/
スノーボードを行う上で絶対に必要なアイテム。
防寒性を高めてくれるだけでなく、
転倒時には頭を強く打つことも多いスポーツのため帽子を被っているだけで防げる事故も多く存在します。
できればヘルメットをかぶるくらいがいいですが、最低限しっかりと帽子はかぶりましょう。
1-1-6 グローブ
出典http://tsr-snow.com/2014/01/grove.html
スノーボードを行う上で非常に手をぬきがちなグローブ。
ペラペラですぐ濡れてしまう、防寒性が低い、なんてものを選んでしまうとスノーボード自体を楽しめなくなってしまいます。
脚ばかりを使うスポーツだと思われますが、ブーツの調節はもちろん板の脱着は全て手で行うため防水で暖かいものを選びましょう。
1-1-7 ゴーグル
出典http://item.rakuten.co.jp/s3store-r8/hrl1511070-mbkp/
顔の一部となるので見た目的にも非常に気を遣いたい部分ですが何よりも大事なのがハッキリと見える視界の確保。
フィット感がなく、曇りやすいゴーグルにしてしまうと視界が悪く、予期せぬ転倒、事故の可能性もグンっと上がってしまいます。
絶対に手を抜かずフィット感があり曇らないゴーグルを選びましょう。
1-1-8 フェイスマスク
出典https://odgeek.assesbridge.com/
顔を守るためのフェイスマスクですが、こちらはつけてない人も多くマストで着用しなければいけないというわけでもなく、
ただもちろんつけることによって防寒性や安全性はグッと高めることができます。
滑っている際にくる雪、冷たい風だけでなく、雪で反射して受ける紫外線からも顔を守り肌の痛み等から守ってくれます。
2 最低限知っておきたいメインのアイテムの知識
2-1 板の選び方
2-1-1 板の長さ
出典http://howtosnow.com/junbi/selectitem/selectboard/selectboard.html
まず、板を選ぶ時に一番気を遣わなければいけないのが板の長さです。
一般的に言われているのが
自分の身長 - 10~20センチ
です。
これが目安となりますが、
身長によってその差があります。
180㎝前後(身長)⇒自分の身長-20cm(板の長さ)
170cm前後(身長)⇒自分の身長-15cm(板の長さ)
150cm前後(身長)⇒自分の身長-10cm(板の長さ)
これを基準とし、自分の滑りたいスタイルによって微調整します。
簡単にまとめると、
板が長い=スピードが速い、安定性がある。操作性が悪い
板が短い=スピードが遅い。安定性が低い、操作性が高い
と言われているため、
スピードを楽しみたい人=長い板
グランドトリックを楽しみたい人=短い板
と選ぶのがオススメです。
2-1-2 板の幅
出典http://giver.jp/archives/4839
板の長さと言うと縦を想像しますがもちろん横の幅もありますよね。
この幅に関しても非常に重要なポイントで、この長さによってすべりの質が変わってきます。
また、ノーズ幅(板の前)、ウエスト幅(真ん中)、テール幅(板の後ろ)という呼び名がありますがこの幅に関しては基本的にウエスト幅を差します。
それぞれの特徴として板の幅が細い場合は、ターンが鋭い代わりに安定性には欠ける。
板の幅が太い場合は、ターンの鋭さには欠けるが、安定性がある。
というのがあり、
スピード感を持って鋭く滑りたい人は幅が細い板。
グランドトリックなど技を楽しみたい人には幅が太い板。
を選ぶのがオススメです。
2-1-3 板の形状(上から見た時)
出典http://www.howtosnowboard.jp/pages/beginershape.html
こちらも板を選ぶ上で重要な板の形状。
板を上から見た時の外側の形で、シェイプと呼びます。
大きく分けると「ディレクショナルシェイプ」と「ツインチップシェイプ」で2分類でき、これもまたそれぞれ特徴があります。
「ツインチップシェイプ」
出典http://www.howtosnowboard.jp/pages/boardshape.html
ディレクショナルシェイプに対してツインチップシェイプはノーズとテールの長さが一緒で形状も全く同じ板の事。
こちらは純真がほぼど真ん中にあり操作性の高さが魅力の形です。
スピード滑走よりも、グランドトリックやスピンなどを習得したい人にオススメの形です。
「ディレクショナルシェイプ」
出典http://www.howtosnowboard.jp/pages/boardshape.html
テールよりもノーズが長く、テールとノーズの形状が異なる形の板の事。
前の方が長く重心が後ろに設定されているため高速の滑走でも安定してできるという、安定性に優れているのが特徴です。
また、この2つの形を足して2で割ったディレクショナルツインという形も存在します。
「ディレクショナルツイン」
出典http://www.howtosnowboard.jp/pages/boardshape.html
特長はテールよりもノーズの方が長く、重心はやや後ろにあるけど、ノーズとテールの形状は全く同じ、というと板の事。
これはその名の通り、お互いの良い所を取った形で、高速滑走もトリックも楽しみたいというオールラウンドにスノーボードを楽しみたい人にオススメです。
2-1-4 板の形状(横から見た時)
板を選ぶ基準として横から見た時の形状の違いにおいてもそれぞれ違いが出ます。
これは大きく3つに分けることができます。
- キャンバー
- ロッカー
- ダブルキャンバー
「キャンバー」
出典http://www.snowboardweb.net/next_page/camber.html
形状の特徴としては、真ん中が浮いた形で地面と板の間に隙間ができていること。
この反り返り部分があることでターンの時にしっかりと雪に食い込む、また、板を踏み込んだ時に出る反発の強さから高さのあるジャンプができる等のメリットを得られます。
この形はスノーボードの基本的な構造で昔から定番の形です。
「ロッカー」
出典http://www.snowboardweb.net/next_page/rocker.html
キャンバーとは真逆で真ん中が浮いておらず地面と密着し、ノーズ、テールが反り返った形のこと。
メリットはフワフワのパウダースノーの時に、浮いた感覚で滑れるという快感があること。
滑走中に刺さったりすることなく初心者でも気持ちよく滑れる形です。
また、板自体がすでにしなっているためたん、ジャンプともにキャンバーよりも少ない力で行う事ができ、
エッジが引っかかることもありません。
ただし最大のデメリットは荒れた地面や堅い地面の場合に、その衝撃をすべて吸収してしまい、
体にその振動が伝わってしまう事です。
これは今となっては定番になりつつありますがやはり邪道なんて呼ばれることもあります。
「ダブルキャンバー」
出典http://www.snowboardweb.net/next_page/doublecamber.html
文字の通り、キャンバーが2つある形状。
真ん中が2つ浮いている状態でロッカーとキャンバーの良い所を組み合わせた形。
パウダ―の時には浮遊感を味わえて、さらにグランウンドトリックがしやすくなっています。
さらに荒れた地面でもしっかりと踏ん張ることができキャンバー、ロッカー、どちらのメリットもとり、デメリットはカバーした最高の形ともいえます。
2-1-4 板の固さ
出典http://snowjp.net/topic/snowboardchoice
自分の滑るスタイルによってはっきりと分けたいのがこの板の固さ。
それぞれに大きく特徴の差が現れます。2つの特徴をしっかり把握しましょう。
「固い板」
出典http://blog.10-plate.com/snowboard/411
脚力に自信があり板をしっかり踏み込めれば高速滑走の時も安定性の高い滑り、さらにキレイなカーブもできるのですが、
逆にその堅さに対応できる脚力がないと扱うのが非常に難しいという特徴を持っています。
基本的には脚力のある男性にオススメで、板の反発を上手く使えれば派手なトリックなども可能です。
「柔らかい板」
出典http://dmksnowboard.com/howto/
柔らかい板の最大の特徴は操作性のしやすさです。
初心者の方はまずこの柔らかい板がオススメです。また、脚力に自信のない女性にも扱いやすく脚への負担も少なく乗ることができます。
ただし、柔らかい分高速滑走の時には安定性がなく、またキッカーのような大きいジャンプの時には堅い板ほど反発力もないのがデメリットです。
基本的にはグランドトリックやジブなど、トリックをしたい人にオススメです。
2-2 ビンディングの選び方
出典http://giver.jp/archives/17217
バインディングとも呼ばれる板とブーツをつなげるこの道具。
体の動きを板に伝える大変重要なアイテムです。
基本的には板との相性寄りもブーツとの相性に重点を置きましょう。
その相性とはビンディング自体が柔らかめでブーツにしっかりと合っていることです。
それぞれのチェックすべきポイントはこの点
①ブーツとビンディングのヒール部分がしっかりフィットしているか
出典http://snowjp.net/topic/binding
まずは自分のブーツのかかととビンディングのヒール部分(ヒールカップ)がフィットしているかを確認します。
この時隙間が出来ているようだと安定性がなくなったり上手く板を操作できなくなってしまうのでしっかり意識しましょう。
②ブーツの裏とビンディングの底がピッタリくっつき、はみでていないか
出典http://www.snowboardshop-kuma.biz/category/6379635-1.html
次にブーツの底とビンディングの底(ベースプレート)がぴったり合っているかを確認します。
ここに余計な隙間があった場合は滑走中に雪が入り込みブーツが浮いてしまう状態にもなりえますし、
操作もしづらく思わぬ事故にもつながる危険があるので注意してみましょう。
③縦、横の幅がしっかり収まっているか
出典https://www.google.co.jp/url?sa=i&rct=j&q=&esrc=s&source=images&cd=&ved=0ahUKEwixqYm-2PfQAhWEW7wKHazeDykQjxwIAw&url=http%3A%2F%2Fssmiyagi.com%2Freport%2Fsnowboard.php%3Fgenre%3Dsnowboard&psig=AFQjCNFGBbsxIUWJyI2iEaZ6JuQRsZcZPQ&ust=1481942586731650
縦、横どちらもビンディング内にブーツが収まっているかもしっかり確認しましょう。
もしビンディングから大きくブーツがはみ出ていた場合、ターンの際に引っかかってしまったり力が伝わらず上手くターンができない原因にもなります。
そのためビンディングはピッタリめを選ぶよりかは少し大きめくらいに方が無難といったところです。
④かかとの背面部分が柔らかく高すぎないか
出典http://snowjp.net/topic/binding
かかとの背面(ハイバック)の柔らかさも滑りやすさのために重要なポイント。
一度ねじってみて柔らかさをチェックしましょう。
柔らかい場合は足回りが動かしやすく操作性に長けているためターンなどがしやすくなっています。
逆に堅い場合は安定性がありパワーを伝えやすため派手なトリックや高速滑走に向いています。
2-3 ブーツの選び方
出典http://snowb.jugem.jp/?eid=13
板やウエア、小物などと比べて一番重要とも言われるブーツですがブーツ選びにはとにかくこだわりましょう。
選び方の基本としてサイズ感にまずは重点を置きましょう。
なので必ずお店で試着をすることをオススメします。また、その時実際に滑る時の靴下も用意するとギャップなく選ぶことができます。
そして確認するポイントは全体的にフィット感がある事。
そのフィットの感覚は、つま先を伸ばした時にインナーにあたるか当たらないかくらいで足の指が動く感覚があるのがベストです。
つま先が当たって痛みがある場合や、つま先が全然触れない場合は危険です。
また、試着後は軽く歩いてみて中で浮いた感じがないかもチェックしましょう!
その時、自分が実際に履く靴下も用意しましょう。
また、ブーツには色々な種類がありそれぞれのメリットデメリットをしっかり把握し選ぶ事が重要です。
2-3-1 紐タイプ
出典http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f192392161
一番オーソドックスで昔からある定番のタイプ。
ボード歴が長い人ほどこのタイプを使う事が多いです。
メリットはやはり随所での調節が可能なことで自分にしっくりと来る締め具合に調節できることです。
逆にデメリットはやはり装着時の手間と力がないとしっかり締まらない事。
男性には問題ないかもしれませんが女性にはなかなか難しいところです。
2-3-2 BOAタイプ
出典http://amatoboss.blog31.fc2.com/blog-entry-694.html
BOAタイプの最大の特徴は紐がワイヤー仕様になっていること。
ブーツの前面にあるダイヤルを回すだけで全体的にグッと閉めることができ非常にラクラクなところが最大のメリット。
紐タイプと比べるとその着脱スピードには大きく差が出ます。
しかし、紐タイプとは反対に部分部分で調節ができないため一カ所のきつさが気になる場合でも全体的な調節しかできないところです。
また、ダイヤルが壊れた場合は手作業で締めることが出来なくなるため一切使えなくなってしまうというところも難点です。
2-3-3 スピードレース
出典http://item.rakuten.co.jp/egs-annex/anx-09997319-l/
名前の通り、素早く締めることができるタイプのブーツ。
左右に引っ張る紐が出ておりその紐を引っ張るだけで一気に締めることができます。
あまり力を使わずに締めることができるため、女性からも人気のブーツです。
2-3-4 ステップインブーツ
出典http://www.heavysnowker.com/archives/51947324.html
ステップインビンディング用に作られているもののためにあるのがこのタイプで、
ブーツの底にはビンディングとがっちりはめるための金具がついています。
最大の利点はとにかく装着の速さ。
リフトを降りてから、座って装着して、という作業が一気になくなります。
スキーのように一気に踏み込めばガチャっとはまりそのまま滑ることができるので余計な時間を使わずに楽しむことができます。
ただし、このブーツを選んだ場合は通常のビンディングとは合わせられないので専用のビンディングにする必要がありますし、
切り替えしなどのレスポンスが遅い事、さらに強い衝撃で破損してしまうことがあるというデメリットも抱えています。
さらに、ブーツの内側にはインナーがありこれによっても種類があるのでこちらも押さえておきましょう。
2-3-5 インジェクションタイプ
こちらは既に形を整えられた成形済みのインナー。
紐や縫い目がなくカポっとそのままはめ込むことができるため脱着がラクで防水、保温性も高いのがメリット。
しかし、すでに成形されているためフィット感がそこまでないのがデメリットです。
2-3-6 レースタイプ
レースタイプのブーツの締め上げ方と同じように、インナーも引っ張ることでグッと締め付けることができるインナー。
インジェクションタイプと比べると脱着性などには劣るものの、フィット感は圧倒的にこちらの方が高いです。
3 知っておきたい良く出てくる単語
3-1 ジブ
出典http://0-photo.net/photo-snowboard-jibbing-trick-sky.html
ジブ(ジビング)とはレールと呼ばれる細い棒やボックスといった長方形の表面が鉄でできた長方形の箱やキッカーと呼ばれるジャンプ台、等で滑る先ほどのグラトリなどの総称のこと。
簡単にまとめると人工的に作られたものを使って行うトリックの総称です。
3-2 グラトリ
出典http://snowjp.net/topic/groundtrick
グラトリとはグランドトリックの略称。
飛んだり跳ねたり回ったりする技の総称のことをいいます。
3-3 ボックス
出典http://blog.livedoor.jp/yasumori1968/archives/51149535.html
ボックスとは長方形の表面が鉄でできた箱のこと。
表面には雪がなく、雪とは一味違う滑り心地を楽しむことができます。
3-4 キッカー
出典http://www.howtosnowboard.jp/pages/park2.html
簡単に言うとジャンプ台のことです。
山によって差はありますが、大きいジャンプ台、小さいジャンプ台と最低でも2つ用意されていることが多いです。