筆記具に深い理解がない方でもきっとどこかで聞いたことのあるブランドであるファーバーカステル。
実は現存する世界最古の製造会社です。
さらに世界で初めて鉛筆を製造したことでも有名であり、世界中の120か国以上で愛されている筆記具と画材をリードしてきた会社です。
今回がファーバーカステルの筆記具の特徴、おすすめのアイテムをご紹介します。
目次
1 FABER-CASTELLの歴史
出典:www.pinterest.com
1761年カスパー・ファーバーがニュールンベルグ郊外のシュタインで鉛筆の製造を開始したのが始まりであるこのブランド。
1851年に現在の鉛筆の常識となっている六角形デザインが発表され、この鉛筆の「長さ、太さ、硬度」はこの六角形デザインの鉛筆に合わせ、世界的基準となっています。
プロイセン当時のビスマルク首相がその原型を愛用し、あの名車の生みの親フェルナンド・ポルシェ博士のデッサンに用いた「カステル9000番」は誕生から90余年を経た今もなお変わることなく称賛を集めています。
軸材には、高級家具材に使用されるエボニー(黒檀)、バイオリンに使われるペンナンブコ材、銀張り仕上げ、スターリングシルバーと、4種類の最高級素材を使用していることでも知られます。
さらに従業員に対して近代的な社会保障を確立させたことでも有名であり、この功績から4代目のローター・ファーバーは男爵の爵位を得ているほど。
いち早く環境問題にも取り組みすべての製品開発にエコロジーの思想を徹底している点も特徴。
プロダクロでシーンを牽引していきながらも、社会性も自ら進んで革新してきています。
2 FABER-CASTELLの筆記具の魅力
時代を牽引してきた姿は変わらず、現代でも「世界で最も優れたアイテムを作り、世界の頂点に上る」というブランドコンセプトを掲げており、世界最高品質の万年筆の製造を目指しています。
ファーバーカステルの万年筆は、「使いやすさ」と「書き心地」が最大の特徴と言えます。
何故ならばそもそも鉛筆メーカーであったために、持ちやすさへのこだわりと素材へのこだわりが極めて強いため。
そのこだわりは現代のアイテムへも脈々と受け継がれており、紙の上をサラサラとペンが走るような書き心地を体験できます。
3 FABER-CASTELLおすすめ万年筆
3-1 Intuition Platino(イントゥイション プラチノ)
出典:http://www.faber-castell.com/
ブランドを代表するイントゥイションとは「直感」を意味する言葉。
ミニマルなデザインだからこそ、他のペンとは一線を画すシンプルで直接的なデザインがとても魅力的。
わずかなトランペットシェープを描くボディは熟練のクラフトマンによるもので、継ぎ目のないストリームラインと光沢のあるレジンが美しく、ボディの程よい太さも相まって重量感があるのが特徴です。
プラチノは通常のイントゥイションよりも2割ほど直径が太く、安定感のある筆記が楽しめます。
ペン先は18金のために柔らかな書き心地と、ブラックのボディとのコントラストが際立ちます。
ぜひ筆記具のコレクションに加えたい一本です。
3-2 Classic Collection(クラシックコレクション)
出典:http://www.faber-castell.com/
ファーバーカステルが誇る至高の筆記具シリーズです。
最新テクノロジーと伝統を融合させた高級万年筆であり、「常に最高水準の品質で消費者の期待に応える」というブランドの姿勢を体現する完成度。
最大の特徴は軸に木が使われている点であり、種類によって高級家具で有名なエボニー、バイオリンに使用されているペルナンブコなど様々な木材が使用されています。
木を使用しているため使い込むごとに艶や質感が変化する魅力的な一本です。
スレンダーなボディでバランスよく手に収まるサイズ感など、細部にまで手をかけた構造は飽きのこないデザインと同様に、この一本を使う喜びを感じられます。
3-3 Ondoro(オンドロ)
出典:http://www.faber-castell.com/
ファーバーカステルの原点である鉛筆を模したユニークな万年筆。
鉛筆と同じ六角形のやや太めのボディがシンボルであり、かつシンプルで個性的なデザインです。200年以上の歴史を誇るファーバーカステルの鉛筆と同じスタイルを楽しめます。
万年筆らしからぬやや太めのフォルムと六角形ボディは個性的でありながらも極めてシンプルな表情。
手に馴染むオーク材のボディは、一本一本に杢目や色味の違いが楽しめ、使い込むほどにつれてオリジナルの風合いに変化していきます。
まとめ
ファーバーカステルの歴史、おすすめの万年筆をご紹介してきました。
歴史あるブランドの本物の風格ある一本をぜひコレクションに加えてみてください。