スーツを着用するビジネスシーンにおいてネクタイの選び方はとても大切。
ネクタイの色や柄によって、同じスーツやシャツでも大きく印象を変化させられます。
おしゃれなアイテムをマナーの上で使いこなすのがいい男。
まずはネクタイ選びの基本をしっかりおさえておきましょう!
目次
1 ネクタイの色の選び方を知ろう
ネクタイは、まずスーツの色に合うような色を選ぶことが大切。
ビジネスにおけるスーツの定番の色はネイビーやグレーですが、デザインや柄によって大きく印象が変化します。
選び方になれないうちは柄よりも色を重視して選びましょう。
上のように、色をリング状に並べたものを「色相環」と言います。
隣り合っている色や近い位置にある色のことを「同系色」、正反対の位置にある色を「補色(反対色)」と呼びます。
同系色同士だと落ち着いた印象になりますが、華やかさやインパクトには欠ける傾向があります。
補色同士は互いを引き立たせ、目立たせることができますが、鮮やかな色同士を合わせるとインパクトが強くなります。
例えばブラウンはオレンジと近い色なので、ブルーとは補色関係になり、相性が良い色の組み合わせとなりますね。
スーツとネクタイの相性を考えるときも、この表を意識してみると選びやすくなります。
1-1 スーツと同色系のネクタイを選ぶ場合
スーツ、ネクタイ、シャツを同色系でまとめると、失敗も少なく全体感のある整った雰囲気に。
もちろん全部同じ濃さのアイテムを使ってしまうとぼやけた印象になってしまうので、濃淡でメリハリを付けてあげてください。
ちなみにネクタイの色を選ぶときは、シャツよりも濃い色を選ぶのがセオリー。
同系色でまとめたコーデに少し変化を出したいという場合には、ネクタイを別な色にしてみると印象がぐっと変わります。
1-2 スーツと反対色のネクタイを選ぶ場合
同色系でまとめると落ち着いた印象になりますが、反対色のネクタイを選ぶと華やかな印象になり、シャープな雰囲気になります。
例えば濃紺のスーツに赤いネクタイの組み合わせは、インパクトのある力強い印象に。
ビジネスシーンでも若干カジュアルな雰囲気になるので、かしこまる必要があるシーンなどでは反対色の組み合わせは避けた方が無難です。
2 覚えておきたい代表的なネクタイの柄
ネクタイにも様々なデザインがありますよね。
ここでは特によく使われるネクタイの柄の種類を理解していきましょう。
2-1 ソリッド(無地)
ソリッド(無地)のネクタイは最もベーシックな柄。
色選びももちろん重要ですが、素材感の良し悪しも注目したいポイントです。
シンプルなだけに素材の良し悪しが大きく出てしまいます。
どんなシャツやスーツにも合うため、色違いで何本でも持っていたいところです。
2-2 ストライプ
ストライプもオーソドックスと言える柄です。
ストライプ柄は幅や色の組み合わせによって様々な種類に派生します。
代表格は斜めにストライプが流れる「レジメンタル」と呼ばれるデザイン。
イギリスを起源としたレジメンタルのネクタイは、左肩から右肩下方に向かう自分から見て右下がりのストライプが基本のパターンです。
それに対して右肩から左肩下方に向かうストライプは「リバース」と呼ばれ、ブルックスブラザーズが初めて商品化したと言われるアメリカ式のスタイルです。
2-3 ドット
ドットは水玉模様のこと。
ドットにも様々な種類があるんです。
ピンドットと呼ばれる細かいのドット柄は、実は最もフォーマルな柄とされています。
このピンドットのタイプは1本は持っておくのをオススメします。
パーティーシーンでもビジネスシーンでも使えるので、とても重宝します。
ドットが大きいとカジュアルな印象になってしまうので、小ぶりなドットのネクタイをチョイスしましょう。
2-4 チェック
昔から親しまれている伝統的な柄。
タータンチェック、マドラスチェック、ギンガムチェックなどの種類が代表的です。
カジュアルな印象やアクティブな印象を与えるため、フレンドリーに接したいシーンなどに向いています。
ただし大事な商談や、フォーマルな場面では避けた方が無難です。
2-5 クレスト
トラッドスタイルの代表的な柄の1つ。
ヘラレディックとも呼ばれる、いわゆる紋章柄(日本でいう家紋のようなもの)のことをクレストと呼びます。
クレストとストライプの組み合わせたネクタイの柄は、ロイヤルクレストと呼ばれています。
2-6 小紋
小さな紋様を配置した柄です。
規則的に配置された柄、不規則に配置された柄の両方があります。
小さな柄を決まったパターンで配置する模様のほうが、上品な印象を与えることができます。
オンオフを問わずどんな場面でも使えるので、持っておくと便利です。
3 ビジネスシーンで避けたほうがいい色や柄は?
3-1 派手な色や季節外れの色はNG
例えばピンクは明るく、差し色に適した色ですが、ビジネスの場では敬遠する人が多いです。
夏に茶色などの暖かみのある色、冬に涼しげなライトブルーなど、季節外れの色も避けましょう。
3-2 大きな柄や、雑多な柄は避けよう
太すぎるストライプや大きすぎる水玉、ペイズリー柄などはカジュアルな雰囲気が出てしまいビジネスシーンには適していません。
安心感あるオーソドックスな柄のアイテムを選びましょう。
まとめ
今回はネクタイの選び方に関してご紹介してきました。
適切なシーンに適切なアイテムを着用できるように、しっかりとポイントを押さえておきたいですね!