ビジネスシーンで1年中着用されるアイテムといえばシャツですが、何気なく着ていると意外とマナーを押さえられていなかったりするもので、気づいていない所で相手に不快感を与えてしまっていることもあります。それが、仕事の成果に影響してしまっていることも。。。そう考えると、少し怖いですね。シャツの素材やデザインごとの特徴をしっかり把握して、TPOにしっかり合った着こなしが出来るように改めて確認して行きましょう。
目次
1 ビジネスシャツの基本
1-1 襟の形
シャツには色々な襟の形があり、今では10~20種類ほどありますが、代表的な各襟の特徴を見てみましょう。
レギュラーカラー
出典:https://lafabric.jp/customlife/shirt-collar-type/
最も一般的なスタイルで、どんなシーンでも利用されます。
ワイドカラー
出典:https://lafabric.jp/customlife/shirt-collar-type/
こちらもオーソドックスなスタイルですが、レギュラーに比べ、首周りがスッキリとした印象になります。
ホリゾンタルカラー
出典:https://lafabric.jp/customlife/shirt-collar-type/
太めのネクタイと相性が良く、ネクタイを締めなくても襟がきれいに開きます。
ナローショートカラー
出典:https://lafabric.jp/customlife/shirt-collar-type/
タイトな印象を与えることから、細身のシャツでよく使われています。
ボタンダウンカラー
出典:https://lafabric.jp/customlife/shirt-collar-type/
ノーネクタイでも様になり、スポーティーな印象を与えるので、主にカジュアルな場で利用します。
1-2 カラー
出典:http://store.shopping.yahoo.co.jp/amazawa/38980162805.html
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ビジネスシャツは基本的に、ホワイトやブルー系のカラーがオススメです。ブラックなどの暗すぎるカラーはマナーとしてあまり適しておりません。
1-3 胸ポケット
出典:https://kaumo.jp/topic/57251
まだ、日本ではそこまで言われないですが、実は海外では「胸ポケット」が付いているシャツは、ビジネスマナー上NGになる潮流にあります。外資系企業の日本法人などで働く海外の方などは、胸ポケットの無いシャツを着用するようにもなっております。日本も数年後は、胸ポケットありのシャツはNGになっているかもしれません。。。
1-4 機能
次に、ここ最近進化が目覚ましい「機能性シャツ」の機能の種類について紹介します。内容を理解し、各機能ごとのお手入れ方法も把握した上で、快適にビジネスシャツを着こなせるようにしましょう。
形態安定
出典:http://www.y-shirts.jp/keitaianntei.html
洗濯後干しておくだけでシワが伸び、アイロンが不要(ノーアイロン)という特徴を持ちます。一世を風靡したのは1993年頃から。W&W性(ウォッシュ&ウエア性)と呼ばれる洗濯後のしわの残り具合を表す指標で、W&W性5.0級がアイロン掛け後のシワのない状態となっており、形態安定加工と言われるものは、3.2級以上でシワカット率50%以上を言います。
洗濯の方法ですが、ワイシャツの前立ボタン(フロントボタン)を留めて網目の大きいネットに入れて洗うと、他の洗濯物に絡まず生地の傷みも軽減されます。
注意する点としては下記2点。
- クリーニングには基本的に出さない
- アイロンを掛ける際は高温は避ける
熱により、形態安定機能が失われてしまうので要注意です。
抗菌防臭
出典:http://www.nissen.co.jp/sho_item
繊維上の菌の増殖を抑制し、防臭効果をもたせる加工のことです。汗をかいた時などに出る「いやな臭い」は、私達の着ている衣服や皮膚に棲息している「細菌」が増殖することが原因なのです。肌着や靴下を着用すると繊維に汗や汚れが付着します。「細菌」は、この汗や汚れを栄養源にして増殖していきますが、そのとき分解したものが「いやな臭い」の主な原因、ということが確かめられています。洗濯等は通常通り行えます。
吸汗速乾
出典:http://www.nissen.co.jp/sho_item/regular/
気温が上がってくると、汗で濡れてまとわりついたり、汗を吸いにくい素材であれば蒸れたりし、不快感が増します。これを解決するため、数年前から吸水速乾(または吸汗速乾)を謳う衣料品が徐々に販売され、今では定番的な機能となりつつあります。
吸水速乾の機能は、吸水性と速乾性に分かれます。吸水性とは生地が水(汗)を如何に早く吸収するかという機能で、生地の上から水を1滴落とし、完全に生地に吸収されるまでの時間を計測します。一般的に10秒以内であれば、吸水性があると言われています。速乾性とは水(汗)を吸った生地が如何に早く乾くかという機能で一定量の水を吸水させ、乾燥時間を求めます。ISO規格での目安値は、A1法で組織や素材により異なりますが、70~85分となっています。こちらのシャツの洗濯等も通常通り行えます。
2 デザイン別、今年のビジネスシャツコーディネート
ここまでシャツの種類、機能的な説明をさせていただきましたが、ここからは着こなしやオススメブランドについて紹介させていただきます。
2-1 無地
出典:https://jooy.jp/14822
無地シャツコーデはネクタイなどの小物で遊びたい。今年は思い切ってペイズリー柄のネクタイなどいかがでしょうか?
2-2 ストライプ
出典:https://jooy.jp/36275
今年はモノトーンを卒業して、薄っすらレッドとブルーの混合カラーが入っているストライプで、違いを見せたい。
2-3 クレリック
出典:http://biz.menz-style.com/item/
グッとオシャレ度が上がるクレリックシャツ。今年はさらに細部に拘り、襟をホリゾンタルカラーにして小粋なスタイルを作りましょう。
2-4 チェック
出典:http://biz.menz-style.com/item/
普通のチェックじゃつまらない。少し変化のあるドビーチェックで周りに差をつけましょう。
最後に、ビジネスシーンとプライベートシーンでのシャツの着こなし方法の違いについてこちらで紹介しているので、時間が有ればチェックしてみてください。
3 オススメブランド
3-1 3,000円〜5,000円で買える!ベーシックブランド
SUIT SELECT(スーツセレクト)
出典:https://kaumo.jp/topic/57251
ユニクロの店舗やSMAPのCDジャケット、その他有名企業のアートディレクターを務めた佐藤可士和氏が参画しているブランドで、機能性はもちろん、デザイン性の高いオシャレなアイテムが数多くそろっています。
PSFA(パーフェクトスーツカンパニー)
出典:http://mensfukubukuro.blog79.fc2.com/blog-entry-106.html
「スリムフィット」をコンセプトにスタイリッシュで細身なアイテムを取り揃えているブランド。20代に人気があり、シャツもデザインが豊富で、カラー、襟の形、シルエットなど自分に合うものをセレクトすることが出来ます。
無印良品
出典:https://lafabric.jp/customlife/shirt-brand/
カジュアルなデザインを取り扱っている無印良品。洗いをかけ着慣れた風合いを出しているシャツが多いことが特徴で、休みの日や少しカジュアルめなオフィスでおすすめです。また、ビジネス用の商品も取り扱っています。ほとんどに形態安定が入っており、楽にアイロンをかけることができます。
UNIQLO(ユニクロ)
出典:https://lafabric.jp/customlife/shirt-brand/
定番中の定番、ユニクロです。おすすめポイントは、カラーやサイズのバリュエーションが豊富なことです。また、アイロン不要を謳ったノンアイロンや、アイロンがけが簡単になるイージーケア加工をしてあるワイシャツも用意されています。襟の美しさには定評があり、有名デザイナーとコラボレーションするなど、安くても品質にはこだわりを見せています。価格は1,990円からあり、店舗もいたるところにあるので、急に必要になった!という場合や、次々に新しいものを買うつもりの場合におすすめです。
3-2 5,000円〜10,000円で買える!コスパ重視の上質ブランド
CAMICIASTA(カミチャニスタ)
出典:https://lafabric.jp/customlife/shirt-brand/
知る人ぞ知る、ネット通販限定ブランド「CAMICIANISTA(カミチャニスタ)」。イタリアの製法にこだわり、日本では高級ブランドのみが行うという、シャツの袖とボディを別々に作ってあとから縫製する手法を、手頃な価格のワイシャツにも取り入れています。また、襟にもこだわっていて、胸より少し高めに襟を配置することによって美しいロールを実現しています。
メーカーズシャツ鎌倉
出典:https://lafabric.jp/customlife/shirt-brand/
圧倒的な商品力で、神奈川県鎌倉市の地域店舗から全国ブランド・世界ブランドへと急成長したのが、メーカーズシャツ鎌倉です。天然素材を活かした自然な着心地が特徴で、素材のみならずデザイン面においても、洋服の本場である海外でも恥ずかしくない「本物のシャツ作り」を目指しています。サラリーマンがシャツ一着に気軽に出せるのは5,000円程度と考え、その値段での最高級品質を目指しています。
3-3 10,000円以上で買える!最上級ブランド
Brooks Brothers(ブルックスブラザーズ)
出典:https://lafabric.jp/customlife/shirt-brand/
アメリカで1818年に創業した老舗ブランドのBrooks Brothers(ブルックスブラザーズ)。 最高品質の商品だけをつくり、取り扱うことを理念として掲げており、その品質は折り紙付きです。 アメリカらしい、トラディショナルスタイルが好きな方におすすめのブランドです。
HUGO BOSS(ヒューゴボス)
出典:https://lafabric.jp/customlife/shirt-brand/
ドイツで設立された、メンズファッション中心のファッションブランドのHUGO BOSS(ヒューゴボス)。 高級ブランドスーツ業界で高いシェアを誇り、ドイツらしい伝統的なガッシリとしたボディラインに加え、重厚性・普遍性・機能性を合わせた持ったデザインが特徴的です。
4 まとめ
いかがでしたか?
今年はいままでよりも少し思い切ったデザインにチャレンジして、女性の視線を集めたり後輩に憧れられるファッションセンスを身につけて、仕事もプライベートもより充実させましょう。