こだわる男が選ぶべき本物のライダースジャケットブランド10選

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3 ライダースジャケットで使われることの多いレザーの種類と特徴

ライダースジャケットは革の質感で大きく雰囲気が変わります。

柔らかかったり、マットな質感だったり、ゴツゴツしてたり、硬かったりと、大きく革の特徴が出るため、しっかりと把握しておくことが重要です。

3-1 カーフスキン/カウハイド(牛革)

カーフスキン/カウハイド(牛革)

出典:domebra.com

カーフスキンは生後6ヶ月以内の仔牛の皮をなめしたもので、キメが細かく美しく柔らかいのが特徴。

牛革の中で最も上質とされています。

傷が少なく、有名ブランドの高級革製品等にも用いられおり、取れる部分が非常に少ないので希少価値が高い素材です。

ですがアイテムによっては購買の際に傷がついている物もあるので、しっかり確認してから購買するようにしましょう。

ちなみにベビーカーフという素材もあります。

これは生後3ヶ月ほどの仔牛の皮を使っており、カーフスキンよりもさらに面積が小さく、銀面(表面)のキメの細かさが際立つ最高級素材です。

カウハイドは生後2年を経過し、出産を経験した牝牛の成牛で、需要と供給バランスが優れた牛革の代名詞的な存在です。

革が薄いのが特徴で、繊維密度がやや粗くなっています。

 

3-2 シープスキン/ラムスキン(羊革)

シープスキン/ラムスキン(羊革)

出典:domebra.com

シープスキンとは、生後1年以上経過した羊の皮、生後1年以内の羊の皮をラムスキンと呼びます。

羊の革は、牛の革などと比べると強度はやや劣りますが、きめの細かさや柔らかさが抜群で、体に吸い付くような、着こむたびに味が出るのが特長です。

薄手のライダースジャケットやジャケットに使われることが多く、軽くて使いやすいレザーです。

 

3-3 ゴートスキン(山羊革)

ゴートスキン(山羊革)

出典:domebra.com

山羊革は上質なシボ感とマットな感じが特徴です。

山羊革は耐摩擦性に優れており、薄くて丈夫な優れた特性を持っています。

牛革や馬革と較べてあまり馴染みのない革ですが、高級皮革素材として有名ブランドでも使われています。

光沢を抑えた革は大人っぽく上品な印象に。

 

3-4 ホースハイド(馬革)

ホースハイド(馬革)

出典:domebra.com

希少価値が高く、柔らかい革質な馬革。

ホースハイドは、30年代の衣料に多く用いられていました。

銀面(表面)の繊維は牛革に比べて粗く、運動量も多いため傷が多いためになかなかキレイな状態が少ないレザーです。上質な素材は高価で取引されています。

牛革に比べて厚みや強度はやや劣りますが、柔軟性に優れており、柔らかい着心地が楽しめます。

 

4 ライダースジャケットの歴史

ライダースジャケットを来た男たち

出典:http://www.0308.net/

ライダースジャケット、すなわちレザーを使用したジャケットのルーツをたどっていくと、アメリカの先住民のレザーを使用する文化にたどり着きます。

「狩猟で得た自然の恵みを最大限に生かすこと」から発生した、革を使用した独自の衣服文化がもとになっています。

その後、文化が発展してバイクや自動車が発明されていきます。

頑丈な素材を探していた当時の服屋は体を保護するのに頑丈な素材を探しはじめ、先住民族の革を使った文化と出会い、革を使った衣類の発展がスタートします。

レザージャケットの発展にはフライトジャケットの浸透も欠かせません。

1900年代初めの頃、ボタン留めのレザーコートが飛行機乗りに普及するとともに、、レザージャケットコートがバイク乗りにも広まり始めた。

 1930年代には定番のA-2、B-3、B-6といったフライト レザージャケットの名作が登場します。

ジッパーを取り入れ機能性に富むフライトレザージャケットが今後のレザーライダースジャケットに大きく影響を与えました。

 

4-1 1930年代からスタートしたライダースジャケット

1930年代まではカウボーイ全盛期でしたが、時代が急速に移り変わり自動車やバイクが登場し始めました。

文化の発展に伴い、カウボーイと共に使用されていた道具の需要もどんどん減少していきます。

結果としてそれまで大勢いた革職人たちは職を失ってしまい、成長産業であるバイク産業へと流れこむようになりました。

そして1931年、今も続く大手バイクメーカーのハーレー・ダビッドソンが大衆向けに、シングル襟スタイルのジャケットを発表し、一気にライダースジャケットが普及し始め、そこから続くように他のブランドからも続々と参入。

その8年後の1939年には、ダブルタイプの原型といわれる「アビエイタースタイル」のライダースジャケットがまたもハーレー・ダビッドソンから発表。

前部分に5つあるジッパー付きポケットが、当時は画期的かつ機能的で瞬く間に大ヒットし、現代にも通ずるアイディアとなりました。

この時代は現在にも続くレザージャケットの有名ブランドがどんどん誕生していきます。

この30年代のレザージャケットを探しているマニアもいるほど、魅力ある年代です。

 

4-2 バイク産業の発展とともに数々の伝説的モデルが誕生

バイク産業は、アメリカの経済発展と大量消費による豊かな時代を背景に、どんどん発展を続けていきます。

映画「イージーライダー」の大ヒットやレース人気も重なり、バイク人口もどんどん急増。

ライダースジャケットにも牛革の本格使用のアイテムも登場します。

さらにモーターサイクルレースで常に危険と隣り合わせのコースを走るライダーたちは、こぞって基本モデルをベースにカスタマイズを行いました。

転倒時に備え、肩や肘パッドの追加や、オーディエンスを意識したカラーでデコレートした色鮮やかなレザーライダースジャケットも見られるようになりました。

その影響からこれまでに無かったカラフルなアイテムまでも登場し、ファッションアイテムとしての地位もどんどん確立していきます。

 

4-3 1970年、突如訪れた暗黒の時代から現在に至るまで

1970年代はアメリカの経済衰退が発生。

モーターサイクルレースも斜陽を迎えたことも影響し、レザー業界にも影響を与え、ライダースジャケットは暗黒の時代を迎えます。

この不況が影響して当時人気があった多くのブランドが消えていきました。

ですが徐々に景気が持ち直し1980年代からライダースジャケット産業は緩やかに再生へと歩み始めます。

新たにレザー関連で創業する会社も増えていきました。

現在にも熱狂的なファンを持つブランド「Vanson」が登場したのも実はこの時代です。

景気の回復、海外からのレザー需要もライダース復活の要因として考えられますが、良質なレザーの供給や職人の質、健全な会社運営などもライダースジャケットの復権に大いに影響を与えました。

現在ではクロムハーツのようにアパレルにとどまらず、幅広いレザーアクセサリーを取り扱うブランドの活躍も目覚ましく、男性のみでなく女性にも愛され始めています。

 

まとめ

今回は本物のライダースジャケットのブランドにスポットを当ててご紹介してきました。

一着あると一生もののブランドばかりです。

生半可なアイテムではなく「本物を持つ」事で男の価値を高められる事もあります。

価値、意味のある一着を求めている方は是非一度、ご紹介したブランドのアイテムを手にとってみてください。

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